砂のオンナ

もうロンドンよ、いま。

愛をこめて花束を

「ねぇ、きょうってなんの日か知ってる?」
メッセージを寄越してこない友人たちに
朝一であらゆるメッセージツールでばら撒く

「あ、そうだったね!お誕生日おめでとう!」
のような渋々感が強めの返信メッセージに対し
「あなたは、2018年度 n番目のバースデーメッセージ送信者です」と返していく恒例行事
そう、その日こそ、わたしのバースデー

そしてわたしの誕生日をだしに
「ソロソロ集まりますか」と
桜を愛でることもなく酒と料理を持ち寄り
おうちでダラダラするだけの宅飲みという名の
わたしのためのバースデーパーティー

たとえ最後にケーキの上にイヤガラセのようにロウソクがのったり
最近ではバースデーケーキどころかロウソクのせるところないけど
なんならピース売りのあなたたちが食べたいだけのケーキじゃね?って
ことも多かったりするけれど それでもわたしが『祀られる』素敵な素敵なバースデーパーティー

なのにうっかり誕生日が1週間違いのユウスケさんを 連れて行ったものだから
「そういえばユウスケくん誕生日いつなの?え?もうすぐじゃん!」
と気を使ってくれた主催者

今年から
「マダムとユウスケくん、おめでとう」
と、いい歳をこいたおっさんゲイ二人が祀られた
毎年崇められるのはわたしだけだったはずなのに

そのユウスケさんに今年は任天堂Switchを贈った

「なんだろなんだろ」と言ってプレゼント袋をあけた
「え!?バカじゃないの?え?え?うそでしょ、バカじゃないの?」
と、たぶんいままであげたどんなプレゼントよりも昂ぶってた

まえにYoutubeでみた
「クリスマスプレゼントにSwitchをもらい狂喜乱舞する外国のこどもたち」動画とおなじくらい昂ぶってた

「引っ越しとかで便利だから捨てないで」
ゲームの箱はわたしの家においたままだけど

それより、あれからドハマリしたみたいで
気付いたらユスケさんのスプラトゥーン2のランクが
わたしよりも高くなってた

このゲームはわたしがリードするはずだったのに
簡単に抜かされるわたし

そんな毎年恒例
わたしのバースデーパーティーとプレゼント交換

f:id:hatorilondon:20180401101158j:plain